大阪アルマゲドン

試合結果 vs A-yan's
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123456 R
A-yan's 200020 4
大阪アルマゲドン 101011 4
日時2019年7月6日()  13時00分 〜 15時00分
種別 第三リーグ
球場毛馬グランド2
試合内容【MVP】永井 2度目(4出塁4盗塁&最終回同点打)

[三塁打]岩井 1(5回)
[二塁打]永井 3 (1回)、藤原 2 (5回)



「悪魔の帰還」


2019年も半年が過ぎてようやく公式戦初戦を迎えることになったアルマゲドンナイン

そんな第三リーグ初戦は昨年リーグを制覇したA-yan'sさん
初戦から厳しい相手との対戦も、その「なんだかんだ」を乗り越えてのようやくのリーグ戦にテンションが上がっているナイン


チームメイトは昨年のリーグ初戦の「先発・ハマ」という采配への不信感を未だに拭えず、ギリギリまで「代表、今年は流石にわかってますよね?」と痛いほど釘を刺されたので、サプライズ要素は一切なく(というかする気はなく)、
このチーム在籍2年半、全16試合を投げて未だに負けなし、『負けない冷鉄仮面』の異名を持つガリーを先発に持ってきた

《1回表》
立ち上がりに課題がある先発ガリー
今季20イニング投げてわずか4四球だったが、先頭バッターにいきなり死球を与えてしまう
その後、盗塁でランナー2塁となり、2番打者に右前安打であっさりと1点を奪われてしまう
パスボールで再びランナーを2塁に進めるも、3番打者をサードゴロに抑えようやくワンナウト...と思いきや、約8ヶ月ぶりの参加になったヒロキの捕球ミスでアウトを取れずランナー1、3塁。
久々の参加者に対してさすがに優しさを見せたガリー。しかしヒロキのガリーポイントはマイナス50と幸先悪し。

まだ一つもアウトが取れないままピンチは続く。
打ちそうな相手4番の打球は詰まりながらもライトへ運ぶ。この日のライトはイチロウの友達、サカタ。フットサルしか経験がなく、野球をしたことがない本物の素人。
"しまった"とイヤな予感とは裏腹にこのライトフライをキャッチ。結果犠牲フライとなるものの、ようやく取れたワンナウトに安堵。
次打者にファールで何球も粘られながらも最後はアウトコースギリギリをついて見逃し三振。

続く打者もあっさりサードゴロに抑え...
ヒロキが居た。先ほどのプレーでガリーポイントを失い、二度目の失敗はできない。
グラブで掴むことはできずも、身体で前に落とし、落ち着いて送球し、ようやくチェンジ。
これにはガリーも満面の笑み。


《1回裏》
先頭は『ダブルレイヤー』ヒロキ。
野球から離れてる間はバットすら持たなかった。半年以上ぶりの打席。
その間にオーバルを誰かに壊され、ミツワタイガーに魂を売ることにしたヒロキ。
久々の打席が、チームの大事なリーグ初戦、しかも先頭打者、緊張しないはずもなく震えに震えていた。
初球を見逃し、2球目は甘めのストレートに全く合わず空振り。
久々参加とはいえなんとか先頭打者としての役割をやりたいヒロキだったが、その気持ちが強くなりすぎてボール球に手を出して空振り三振。

「やっぱダメでしたわ」
と、言葉では残念がっていたが、久しぶりの野球の楽しさにとても満足気な笑顔。
それはまるで酒も性もなにも知らない、純粋無垢で、とても無邪気で少年のような笑顔だった。


2番は『野球の師匠はヒロキ様』タカ。
今年は不振にあえいでいる。この打席もフルカウントまで粘るも、最後はストレートに空振り三振。
ベンチに帰ると、先ほどまで純粋無垢な笑顔だったヒロキが鬼の形相でタカを呼びつける。

「お前、俺がおらん間になにやっとったんや!そんなスイング教えた覚えないぞ!」
と突然の公開説教。球場全体がピリッとしたムードに包まれる中、怒られてるタカ本人は久々に野球の師匠に怒ってもらえるという喜びに満ち溢れていたのか、タカのその目は優しかった。


二死と追い込まれ、3番『毒舌王』jiro
マイバットを買ってからというもの、毎回のようにバットを貸してと言われ続けてきたjiro
それが余りに嫌すぎて寝てる間も「バットカシテ...バットカシテ...」という幻聴が聞こえ、睡眠不足から病院通いになったjiro
そんなバット貸してという人が居なくなってからと言うもの、宙でも浮くんじゃないかと言うくらいウキウキで野球をしているjiro

楽しく野球が出来てるからか打撃も絶好調で、この打席も初球を難なくセンターオーバー。
当たりの良さにホームラン疑惑も上がったが、jiroのあまりのテンションの高さに審判が引いてしまいエンタイトルツーベースとなってしまった。


4番は『エンドランの申し子』ユウタ
今年から導入した攻撃時のサインでエンドランを多用することから、草野球の淀川区連盟から「エンドラン=ユウタ」という学説が発表された。

そんなサインを多用する事によく思っていない人物がいた。前監督のミネだ。
監督を降ろされた事に腹を立て「新監督の動きはどんなもんか見てやろう」ということで、ミネ自身の"存在感の薄さ"を生かし、今年に入ってからアルマゲドンの全対戦相手側のベンチにこっそり居座り、アルマゲドンの戦いっぷりを見続けてきた。
去年はサインなどなく、誰かに激励や叱咤の声掛けもなく、ミネ自身の野球する姿で引っ張るでもなく、ただただベンチに居座るというスタイルでチームを鼓舞してきたつもりだった。
だが今年のユウタ監督の動きっぷりにどうしても納得がいかなかったミネは、この日の前日にユウタを自宅に呼び出し首脳会議。
「(サイン多用してもええけど)連帯責任でクビにするからな」「俺には全員クビにする力がある」と闇の力を存分にアピールするミネに対し、ユウタは「お前が変わらなくても俺は俺のやり方でいくからな!」と怒鳴りつけてミネ宅を飛び出した。

そんな前日の騒動がありながらも、息を吐くようにこの打席もエンドラン。
相手は淀川区連盟ではなかったため、完全ノーマークだったエンドランに慌ててしまい、相手のエラーを誘い出しjiroがそのままホームイン。
サインプレーが見事に決まり、一点を返す。

5番『一振りで全国に行った男』Y
こうたろうから「ふーみん」というあだ名をもらったが、それがチームに全然浸透せず改名をお願いされたので、心機一転「Y」となった元ふーみん。
首位打者を虎視眈々と狙い続けてる男は無駄打ちはしない、選べる球はしっかり選んで次へとしっかり繋げる。打率は減らず出塁率は上がる。四球の多さも狙っていきたい。

この四球の間にユウタがしっかり盗塁を決め、ランナー1.3塁となり
『アルマゲドンの教祖様』イチロウ
新人なため、ユニホームはまだないが、プロ野球選手のユニホームを着ればその選手を降臨させることのできるイチロウ。

この日は内川のユニホームを着て試合に。
首位打者を獲ったこともある男が憑依したというだけあり、この打席も甘い球を待つ。
その間にYはしっかりセカンドへ盗塁を決め、チャンスが広がり、甘い球がきた。
内川らしいしぶとくレフト前へ運ぶ...と思われたが先ほど二盗を決めたランナーYに打球が当たり、守備妨害でアウトに。
攻めた攻撃が裏目に出て一点返すのみに終わった。


《2回表》
点を取ったことでしっかりと行きたいところだが、先頭にレフト前ヒットを与えてしまう。
なかなか波に乗れないが、次打者を空振り三振。
次は恐らく助っ人の、打ちそうなバッター。ここでまたもやサードゴロへ。
初回の悪夢が蘇る...
ゴロの正面に入り、グラブに入ったかと思ったが弾いてしまう。その瞬間、ヒロキの脳裏に「ガリーの怒り顔」が浮かび、ここはなんとしてもアウトにしないといけない必死さから慌ててセカンドに送球。
なんとか1つアウトにできたが、ガリーの顔を見ることができないヒロキ。サードの守備位置に就いたときにあの物静かなトーンで「ナイスサード」という声が聞こえ、ヒロキは半泣きで喜んだ。

二死となり、続くバッターに粘られる。
そしてしぶとくセンター前に落ちるか...という打球をセカンドイチロウがナイスキャッチ!全盛期内川が乗り移ってるからか、九死に一生のジャンピングキャッチで難を逃れ、この回0に抑える。

《2回裏》
この回の先頭は『ヒットならいつでも打てる 打率'100男』なお
昨年あれだけ打撃論を豪語してたなお。それが祟ったのか、今年に入って全く打てなくなったことでチーム内で「あいつの去年までの勢いなんやったん?w」「確変野郎w」とチームメイトに2ちゃん並に叩かれ、随分と大人しくなってしまった。
が、先頭打者として、しぶとく右中間へヒットを放つ。

ワイルドピッチで無死2塁となり、打者はガリー。
なんとか同点に追いつきたいガリーはここできっちりと送りバントを決める。犠打王であり、チームのことなんて考えたことはないという謙遜とは裏腹に誰よりもチームのために犠牲になる男の姿。その衝撃のあまりチームメイトは涙が止まらない。

続く『フットサルとメジャーが好き』サカタ
イチロウの友人としてやってきたサカタ。野球を一切やったことないガチの素人。やらせ一切なし。
ここは仕方なく三振に倒れる。
そして1番ヒロキ。
ガリーが犠牲になってまで進めた3塁ランナーをなんとか返したい、、、
だがその気持ちとは裏腹に結果はキャッチャーのポップフライに倒れこの回は0に終わる。

《3回表》
今日のガリーはうまくいかない。
先頭に左中間へのエンタイトルツーベースを出し、またもや無死のランナーを背負う。
次打者にサード前のファールポップフライを打たれ、ガリーが決死のダイブでこれを捕り、セカンドへ送球するもこれが暴投となり一死3塁。
尚もピンチで、続く打者は三たびサードゴロ。さすがにもうミスすることは出来ないとこれを挟殺でアウトにし二死。
このピンチを乗り越えたガリーは次の打者を伝家の宝刀、アウトロービタビタストライクで見逃し三振を奪い無失点で切り抜けた。

《3回裏》
初回に不甲斐ないスイングをしてヒロキにこっぴどく叱られたタカだったが、この打席も三振に倒れる。
続くjiroは先ほどの二塁打で警戒されたのか浮かれてる姿に苛立ったのかわからないが相手Pにぶつけられ死球で出塁。

4番ユウタの初球でjiroが盗塁。
そして一死、一点差、ランナー2塁、なにも起きないわけがなく...
すかさずユウタがエンドラン。
再び相手の油断を突き、エラーで1.3塁とチャンスを広げる。

大チャンスの場面で5番、Y。
ユウタが盗塁で2.3塁とチャンスの場面だが、ここは三振に倒れる。

6番イチロウ
内川になりきったイチロウを抑えられるわけがなかった。
世紀のイタコ術で内川バリのセンター前ヒットを放ち、1点を返す。

7番なお
ヒットならいつでも打てるとあって期待を込めたナインだったが、期待を完全に裏切るセカンドフライに倒れる。

《4回表》
先頭打者をファウルチップの三振、
続く打者をファーストフライ、
3人目は力のない打球がセカンドフライとなり、あっさりと3人で終わる。


「анбаре! Хороший питчинг!」

なにか聞き取れない言葉が聞こえたのでベンチを見るとハマがいた。


《4回裏》
先頭のガリー、なんとか点が欲しいという思いからショートゴロに全力疾走もアウトに。
続くサカタはサードへの強い打球も、サードがナイスキャッチで2死。

1番に戻って、なんとかバットに当てたいヒロキ。
だがこの打席も空振り三振に終わる...も、相手キャッチャーのパスボールがラインを超え自動的にワンベースとなり、結果振り逃げに。

1打席目でこっぴどく怒られたタカ、ランナーがヒロキということでここはなんとしてもホームに還したい。。
ここはかつての二つ名『恫喝フルスイング』を披露する時だ!


結果は見逃し三振で終わる。


《5回表》
終盤に突入してここからは締まって行きたいイニング。
だったが、先頭をサード・ヒロキの送球エラーで出してしまう。
ガリーがその流れの悪さを引きずってしまったのか、続く打者にレフト線へのツーベースを打たれ、勝ち越し点を打たれてしまう。

無死2塁で1番打者にしぶとく進塁打を打たれ、さらに追加点のチャンス。

終盤の二点差はさすがにキツイのでここはしっかり抑えたい。
攻撃側も守備側も盛り上がる場面、
ランナー3塁、2番打者がライトにフライを打ち上げる。
3塁ランナーはタッチアップの準備、ファーストタカは中継の準備、キャッチャーなおは送球に備えて構える...

全員がライトに目をやったときに気がついた...ハマや...

しかしハマの足が止まる。フライをキャッチできなくともこの距離ならランナーのスタートも遅れてなんとかなるかもしれない。ハマのグラブが上に上がる。捕れるのか?どうなんだ?

という期待とは他所に、足が止まってグラブを差し出した場所からだいぶ前方にボールが落ち、ガリーとなおは即座に目をそらし次の打者からのことを考える。
サカタならまだ落下地点には入ってくれたんじゃないかということを思えば、ハマの交代は大失敗だったと後悔するほかない。

そこからは怒りのピッチングでサードゴロ、セカンドフライと抑え味方の攻撃を待つ。

《5回裏》
先頭のjiroに警戒をしているバッテリーはまともに勝負せず、ランナー1塁。
ここでユウタの監督魂に火がつき、jiroに二盗、三盗のサインを出し、見事にそれを遂行するjiro。忠誠心抜群の毒舌王。

ランナー3塁でユウタが出すサインは一つしかない。そう、エンドラン。

が、レフトへのフライを打ち上げてしまい慌てて戻る3塁ランナーjiro。
しかしレフトが落球し、再びスタートを切るも、落としてからの動作がウチのライトとは違いとても素早く、尚且つナイス送球でjiroをホームで刺す。

その間にユウタが2塁まで行き、点は取れなかったもののまだチャンスは続く。
二度のチャンスを三振、三振といいところがなかったY。
なんとかここでランナーを還してやろうと意気込んでいた初球、ユウタが果敢に三盗を狙うも三塁で憤死。
この瞬間のYの落ち込み具合はみんな注目して動画を見直してくらい見事だ。

一気に二死となってしまい、バットコントロールで関西代表で全国に行った実力をまざまざと見せつけるべく怒りのバット投げスリーベース。

そして再び内川イチロウ。
追い込まれながらも追っつける形でバットに当て、センター前に運び一点差と詰め寄る。
守備でも打撃でもイチロウにおんぶに抱っこな一日だ。

続くなお。
新規部員に負けてられない!と振った打球はレフトの頭を超えて、ホームラン手前のエンタイトルツーベース。
ランナーが1塁だった為、2.3塁止まりとなってしまう。
あと一点どうしても欲しいガリーだったが、センターが上手く掴みチェンジとなってしまう。

一点が遠い。
無死3塁→相手エラーで二塁打→三塁打→単打→二塁打と結果だけ見たら4点ほど入ってそうだが、タッチ・上杉達也の名言「野球は数学じゃないよな」という言葉が思い出された。

《6回表》
疲れてきたがあと一踏ん張りしてほしいガリー。
気合いで先頭打者を見逃し三振に切ってとる。
続く打者に粘られるが、センターフライに打ち取る。
この日初めての守備機会に「暇なんすよ!もっと打たせてくださいよ!僕を信じてくださいよ!」とjiroが熱く答弁。

3人で切ってとりたかったが、続く打者にセンター前にポテンヒット。
「身体が軽い今の僕でもさすがにそれは取れないっすわぁ!」とセンターから熱いヤジ。

さすがにうるさいと感じたガリーは最後の打者をあっさりとピッチャーフライに打ち取り、味方の攻撃を待つ。

《6回裏》
この日途中から出場してる
『車の体感速度で球の球速がわかる男』ハマからの打順。
時間的にも残りイニングは少ないと思われるだけに、大事な先頭打者。

その初球、真ん中に甘いストレートがきた。
期待を寄せたベンチ、そしてスイングするハマ...
が、そのスイングにベンチ全員が脱力する。

Yが素のトーンで「あれなんなんすか?」と質問してきた。
最後はもう期待通りのボテボテPゴロで一死。

打順がトップに回り、ヒロキ
ハマの不甲斐なさをフォローしてあげるべく、なんとしても出塁しようとバントの構えで相手にプレッシャーを与えることに成功したのか、死球をもらいタダでランナー出塁に成功。

ランナーに出塁してから自慢の快足を見せてやろうと、リードをかなり広くとりここでもプレッシャーをかける。
打者タカはここまで全打席三振。なんとかバットに当てたいという気持ちからバスターの構え。
リードの大きさとバントの構えでなんとか二塁封殺しようと考えた相手バッテリーは投げ急いでしまいワイルドピッチで2塁へ。

だがここまでバットに当たっていないタカ。
バスターからなんとか最低限の仕事はしたい...

バットを振り、当たった打球はボールの下の下をこすりスピンバッチリのキャッチャーポップフライ
これをキャッチャーがダイビングキャッチでファインプレー!
ファインプレーとキャッチャーの「アウトォーー!」の声もあり、ダイヤモンド内、審判、相手ベンチは全員がワンアウト取ったと思ったが、アルマゲドンベンチはハッキリとショーバンしていたことを見ていた。

はっきり見ていたこちらベンチが全員審判に抗議し、この抗議が実りそれに対して相手キャッチャーも折れ、ファールで打ち直しに。
ここで疑惑①。

判定が覆ってなんとか生き延びたタカ
今度はもう少し上を叩くんだ、という意識の元、振り抜いたバットは回転のよくかかったライナー
だが当たりが良すぎてレフトの真正面へ。
だがあまりの打球の速さとスピンがよくかかった球だけあってこれをレフトが落球。

ヒロキは無理せず2塁に留まり一死1.2塁と同点どころかサヨナラのチャンスが広がる。

打者はjiro
しっかりとサインを確認しその初球、少し力みファーストファール。

2球目でユウタが動き出す。
ヒロキはしっかりサインを確認、jiroもそのサインを確認。エンドランだ。
ここは何としても打たないといけないという気持ちから燃えに燃えていた。

ランナーがスタートし、jiroは高めの球を振り抜く
打球はセカンドの少し上当たり、捕れるか捕れないかという微妙な当たりだったがヒロキは天才の直感で「落ちる!」と判断

その判断が見事あたり、jiroの気迫のひと押しでセカンドとセンターの間に打球が落ちる
これでランナーが還り土壇場で同点に追いつく。

このゲームの緊迫具合をみて興奮した審判が「よっしゃ!この回で終わりや!その方がオモロイやろ!!」と突然の提案

続けたところで相手の攻撃で終わるだろうと考えたらこの提案に乗る以外なかったアルマゲドンナインは「そうですね」と静かに受け入れる

このイニングで終了、更に同点に追いついたということでガリーの負けがまたなくなった。


再び一死1.2塁となり、バッターは4番ユウタ。
最後の最後でユウタが選んだサインは、期待通りのエンドラン。
このサインが出た瞬間、jiroとYが「うほぉー!やってくれるぜ!」「最高だなオイ!」「アイツはクールガイだぜ!」となぜか興奮しっぱなしだった

タカがスタートを切り、ユウタが打つ、、、
が、当たりが良すぎたためにセンターライナーに

センターが捕球し、ゲッツーでここまでか...と諦めたが2塁ランナーのタカが激走で帰塁する。
あの瞬間だけは桐生かサニブラウンかというほどのトップスピードが出ていたタカ
センターからの送球がショートに送られて、アウトか...
と思ったが、相手ショートさんが確信を持ちすぎたが故、ベースをしっかり踏んだ動作の分、タカの足が少し早く判定はセーフに。
疑惑②


二死で1.2塁、なんとか首の皮一枚残り、先ほど三塁打を放ったY

しかし、突然タカが再び快速を飛ばす。
先ほどの帰塁の際、自分じゃない足の速さに興奮してしまったのか投手の投球前に3塁へ激走。
ピッチャーからサードへの送球でタイミング的にはアウトだったが、タカがうまく掻い潜りタッチを逃れセーフに
疑惑③

が、タイミングが完全アウトだっただけに、相手から疑念が生まれた。だけではなく、こちらベンチも
「代表、審判にいくら払ったんすか?」
とまさかの裏金疑惑。
裏金渡して勝ちたいほど汚いことはしたくないが、この疑惑判定三連発に少しやりすぎじゃないかと代表は審判に疑念を抱く

チャンスが広がり二死2.3塁
先ほどは三盗失敗、そしてギリギリの三盗でタカがセーフになりはしたが、「俺を信じろよ、信じてくれよ」と打席でうなだれるY

それが徐々に怒りになり、俺のバットを信じてもらう為にはもうコツンと当てるヒットじゃなくデカイの一発打つしかないなと思考を変えたYは初球からフルスイング

空振りにはなったがこのスイングにアルマゲドンベンチは最高潮
全員が立ち上がりノリノリで踊りだす


2球目も変わらずフルスイング
ノリ出したベンチは指笛やメガホンが飛び出し全員がpeacefulな笑顔に

最後は当てにいくのか、それとも最後まで貫き通すか...


3球目の速球にYはフルスイング
惜しくもバットに当たらず、結果は三振

負けはしなかったが、勝ちたかったゲームだった。
しかし、初戦を引き分けで終われたのは大きい。

終始押されムードの中、粘りに粘って同点で終われたことは褒めるポイントかなと思います。

粘って投げたガリー、助っ人ながら内川が乗り移って2打点を挙げたイチロウ、同点打を打ったjiro
全員の気迫で負けないチームになりつつあり、成長が感じられる



今日負けがつかなかったことに確信を得たガリーは急遽、宗教団体設立を決意
「ガリーウエスト教に入れば負けないですよ。みんな入りませんか」
とチームメイトに聞いて回るが、これはヤバイと思ったナインは全員目を突っ伏す。

そんな中ハマだけが「マジっすか?」「負けないんすか?」「負けたくないっす!」と興味津々でガリーに質問責め。
悪魔と化したガリーと、負けたくないハマは最後までグランドに残り、ずっと話し込んでいた。


その後、ハマの姿を見た者はいない。

頭出し再生時にスマホ、タブレットの場合は自動再生しないことがありますので、開始を押下してください。

打者成績 凡例...
打順守備選手名123456















1家田三振捕邪振逃死球●4 3 1 53
2髙田三振三振三振左失s4 4 15
3永井中二●死球●s四球ss右安①s4 2 2 2 1 41
4岡田遊失sso三内s左失x中飛4 4 1 3
5岩井四球s三振中三●三振4 3 1 1 1
6大栗守妨二失中安①3 3 1 1 3
7藤原中安一飛左二3 3 2 513
8奥田投犠遊ゴ中飛3 2 31
9坂田三振三ゴ2 2 1
9ハマ投ゴ1 1 1
合計 32 27 7 4 2 9 18 6 5 3
投手成績
投手名 投球回数



















奥田6回0/324285016011001