横浜OUTBREAKS

試合結果 vs 横浜ジーザス
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12345 R
横浜ジーザス 90326 20
横浜OUTBREAKS 02001 3
日時2019年6月1日()  15時00分 〜 17時00分
種別 オーシャンリーグ
球場清水ヶ丘公園
試合内容「中村は遅れてきたハンカチ王子 あんだけぶっ壊しておいてそれでも奴は言った 課題は見つかった、と」


本日は2試合前は今シーズン初の対戦となる宿敵横浜ジーザス。

これまで幾多を名勝負を繰り広げてきた両雄。今年も最低3発くらいはヤリたい。

お互いに負けたくはない一戦、ジーザスのキャプテン柴選手とはもはや相思相愛かと言われる中村はこの試合に大きな決断をする。

「逆に先発、俺で良いんじゃね?」

彼はいったい何を思ったのか。

驚くことなかれ彼はそう

これまでの野球人生の中でちゃんとした試合のマウンドに立ったことなど1度もないのだ。


北海道の海からほど近い街で育った彼は、父は阪神ファン、祖父は巨人ファン、弟はカープファン、母と祖母はアンチ野球の複雑な家庭で育った。

彼は小学生の頃、家の近くの公園で時間さえあれば友達数人でカラーボールとプラスチックバットで野球をしていた。

友達と野球選手のモノマネをしながら野球そのものを楽しんでいた。

しかし父の影響で当時から「巨人ファンは犯罪者」と洗脳されて育った彼は、

友達が「バッターは村田真一!」とモノマネをすると本気でぶつけにいった。

カラーボールとはいえ北海道の寒い気温の中、アホみたくTシャツ短パンで素肌にボールがバチンと当たると結構痛いのである。

北海道はファイターズが来る前はほとんどが巨人ファン、クラスでも「昨日の見た?吉村のせいで負けた」と会話が飛び交うほど
周りは巨人ファンであった。

となると、野球ものまねは必然的に巨人選手が多くなってくる。

松井、落合、マック、川相、吉村、岡崎、懐かしくは福王。

公園で野球をする時はほとんどピッチャーをしていた当時の中村少年はそれら巨人モノマネに対してどんどんと速球を当てていったのである。

そう、彼は元々肩に自信があったのである。

あれは少し肌寒くなってきた秋頃であったろうか。

友達の中出くん(なかで)の父親が審判をしてくれた日があった。
※後に「なかだしくん」と言うアダ名を付けられ不登校になる。

その日、中村少年は爆発した。

当時はまだスイッチヒッターではなく右バッターで3本のアーチを放ったのである。

中出くんの父親は中村少年の活躍に「君、すぐ少年野球に入りなよ。うちの子も入ってるから。」と誘ったのである。

少しコワモテの友達の父からの勧めともあり、とりあえずやってみるかと中村少年は入団を決断した。

しかし1つだけ弊害があった。

そのチームのユニフォームはほとんどジャイアンツのレプリカ(水色)だったのだ。

しかしもう後戻りは出来ないと決意する。当時誰よりも速くに投げる事に自信があった彼の希望ポジションはもちろんピッチャー。

だが、残酷にも監督は非情な起用を明言する。

「ゆうた、お前足速いから左で打て。あとポジションは内野な。ショートかセカンド。」

中村少年「はっ?えっ?勝手に決まんの?そういうの」

彼はまだ大人の世界を分かっていなかった。

既にコーチの息子がピッチャーをしていたのである。

不貞腐れた中村少年は適当な態度で練習をするようになった。

しかしコーチ達はそんな中村少年を怒ることはなかった。
5人のコーチが全員揃って褒めて褒めて褒めちぎって中村少年を育てた。

なぜ彼は怒られなかったのか。

そう、中村少年の父が町内で少し偉い人なんだという事を途中で知ったのである。

しかし、中村少年は結局マウンドに上がることはなく、そんなこんなありながらも内野手として少年野球を終えた。

中村少年も大人になり、肩の怪我と付き合いつつ気が付けば30半ば。

再び登板することはあるのだろうか。

きっとあるだろう。その時はいっぱい打って勝たせてね。

打者成績 凡例...
打順守備選手名12345















1中西 遼三ゴ中飛2 2
2井上 晃一二ゴ二飛2 2
3清水 亮投ゴ三振2 2
4勢津 勇貴四球●三振2 1 1
5助っ人1 投失●遊ゴ2 2 1
6助っ人2 遊ゴ遊ゴ2 2
7助っ人3 三振三飛2 2
8伊藤 雄大左安右三2 2 2
9貝原 慎一郎遊ゴ中犠①2 1 1
10中村 裕太
11秋山 謙太三振投ゴ2 2
合計 20 18 2 2 1 0
投手成績
投手名 投球回数



















中村 裕太0回2/398008020000
秋山 謙太3回1/334003140000 
井上 晃一1回0/344010040000 
中西 遼1回0/333002030000