試合内容 | SAPPORO RED STARSはクレディセゾンに逆転勝利!!!
◆第50回芙蓉グループ野球大会2回戦
RED STARS10-5クレディセゾン(2017年7月8日@三郷市)
■サプライズで三浦本部長、内山部長が激励訪問!
試合前の練習途中、マイチェア&マイパラソルを持参して登場したのが、三浦首都圏本部長である。
『私が応援に来て、負ける事などあり得ない!!!』 選手間に緊張が走った。
気持ちが緩みそうな猛暑の中、身が引き締まったに違いない。
初回の2得点もこの激励があったからではないだろうか。
試合後には自らサンプリングを。
優勝こそが、最大の恩返しだ。
炎天下の中、スポーツドリンクで水分補給をする選手たち。ただ、何かが足りない。
足りないのは『麦茶』だった。3回だっただろうか、ベンチに戻ると氷入りの麦茶が並んでいた。
目線を上げるとそこには、内山部長が立っていた。マネ長不在のRED STARS。ここにいたのだ。
ここからチームは立て直し、逆転、ダメ押しと、流れを掴んだのだった。
いつまでも内山部長に頼っていられない。芙蓉大会2連覇には、ポスト内山の存在が急務だ。
■猛暑の中、富山・福井・牧野の小刻み継投で逆転勝利!
『僕の会話の8割はウソです。』と語る先発の富山だが、前日の先発予告はウソではなかった。
監督からの予告も『明日投げられるか?』 ではなく 『今日(金曜の夜)、飲み会は入っているのか?』
という確認だったようだ。
試合前ミーティングで改めて先発を告げられると、いつものヤジは影を潜め、まったく面白いことを言えなくなった。
内容はというと2回2失点。まずまずの内容で先発の役割を果たした。もっと遅い球で内野ゴロを量産する予定だったようだが、
『今日の富山は球が走っていたから、かえって打たれたんじゃないかな。76キロは出ていたと思う。』と捕手の茂木も額の汗をぬぐった。
3回、ノーアウト1・2塁。ピンチの場面で急きょマウンドに上がったのが“エース福井”だ。与える点は与えながら、着実に、そして冷静にアウトを重ねていった。
安定した投球、要所でのギアチェンジを見ると、昨年度の優勝はこの人の存在があったからだな、と球を受けながら茂木監督は思っていた。
結果的には富山の2四球が響き逆転を許したが、流れを相手に渡さなかったこと、大量失点しなかったことが、この試合の勝敗を分けたのだ。
5回、6回は全盛期の『伊良部』を彷彿とさせる、背番号19・牧野がマウンドへ。
彼は今季メジャーリーグから帰国。チームに加入した。
サイドスローから繰り出される剛速球を見た対戦相手は『ウソだろマジかよ』とため息をついた。
2回、2三振を奪うノーヒットピッチングでゲームセット。次戦の先発投手は牧野で確定か。
『ウソだろマジかよ』投法で丸紅打線を抑え込んでほしいところだ。
■東京6大学野球卒メンバーがチームを牽引。
~明大野球部コンビの長打攻勢~
明大野球部卒・4番水井が1回、前の試合から2打席連続となる2号ランニングホームランを放った。
最終回にも3号ランニングホームランを打ち、”格”の違いを見せつけた。
『水井はちょっと、別格だね』同野球部卒の先輩・我妻も感心しきりだ。
そんな我妻。「バットが軽すぎる、もっといいバットはないのか。」と、
打てなかった時の言い訳を散々並べていたが、4回、満を持して代打での登場。
走者一掃のタイムリー3塁打を記録して白い歯を見せた。これがこの日の決勝打だ。
~早大野球部コンビの堅実守備~
4番水井の前後を打つ3番黒田と5番萬谷は早稲田大学野球部卒。
数々のゴロをさばいたサード萬谷は、送球も安定していた。
大きくイレギュラーした打球さえも、ちゃらちゃっちゃっちゃらっちゃー♪と、
右から左に受け流し、ショート黒田がカバーして無事に捕殺。
黒田はというと、戦況を見つめる三浦本部長から「あいつはどこの誰なんだ」と目をかけられていた。
「ほほぅ。そうか。静岡か。」と腕を組みながら、本部長はあごをさすった。
萬谷は2塁打、黒田は芙蓉大会初安打を含む2安打を放っている。
■30歳半ば、『RED STARSのフルハウス・おいたんトリオ』が大活躍。
RED STARSの『ダニーおいたん』こと権藤は、今日も2人の娘ステファニーとミシェルを連れて早めの球場入り。
前試合に引き続き、レフトポール横2メートルにつける330ヤードの特大2塁打を放った。
『シャフトを少し硬くしたんだよね!』と上機嫌。
これで娘さんたちがおかずを食べられる。。。とベンチの選手も胸をなでおろした。
35度を超える猛暑。『熱い・つらい』と選手たちが弱音を吐く中、この男だけは涼しい顔。
RED STARSの『ジェシーおいたん』こと伊藤である。
2安打1打点1得点の活躍。祝勝会でも濃厚つけめんをサラりと完食し、
『おつかれした!』と右手を軽く上げ、黒塗りのベンツで帰って行った。
なんてワイルドな男だろう。彼ほどポロシャツが似合う男は他にいない。
『野球に集中したいから、たいちは家においてきた。』
いつも陽気でみんなを笑わせてくれる『ジョーイおいたん』こと坂口は、この日、燃えに燃えていた。
2回、大きな体からは想像できないシャープなスイングで、センター前を放つと、
あえて遅らせたのか、ただ遅れてしまったのか、味方もわからないディレイドスチールで2盗に成功。
茂木の2塁打でホームベースも踏んでいる。「シングルヒットじゃ坂口さんは還ってこれないと思った。」と茂木。
今日は打率5割で退き、日向ぼっこに専念した。
■創部1年、走り続けた竹内GMと尾田キャップにも疲れの色が。
楽天ペゲーロ並みの長打を期待されたMr.草野球こと竹内は2番ファーストで出場。
近代の右打ち名人と言えば、井端か元木か井口か、この男しかいない。
しかしこの日、自家用車があるにも関わらず、『考え事をしたいから、電車で行く』との意味深発言。
悩みがあるのか、はたまた哲学の道に目覚めたか。アリストタケス。『人間の本性は麦を愛すること』だとか。
関係者のウワサでは、組合の打ち合わせのため、試合途中で恵比寿本社に帰るとのこと。
チャンスでの見逃し三振も『どうやったら会社が良くなるか、打席で考えてたんでしょうね』と尾田キャップ。
『今、会社はどんどん良くなっている』が口癖の日本一忙しい男は、裸足に革靴の石田純一スタイルで恵比寿本社へ向かった。
まもなく、東京支部長の任期満了をむかえる。
この日、14人の中で最後に試合に出場した尾田キャップ。『監督が俺を出してくれないかと思ったよ!!!』
みんなの前では声が大きいキャップだが、これは監督との間では予定通りだったのだ。
『今日は選手がたくさんいる、みんなを先に出してあげてくれ。俺は最後でいい。丸紅の偵察でもしておくよ』
本当は優しい男だ。富山が乱れた時、エース福井に投球練習を開始するよう指示したのも、完璧なタイミングだった。
監督会議の出席、大会の申し込み、グランドの予約など、全て彼が中心となって行っている。
かばい続けてきた太もも肉離れによりDL(故障者リスト)入りを余儀なくされたが、なんとか2週間で帰ってきてほしい。
終身名誉キャップに、永久不滅ポイントを与えたい。
次戦は7月22日(土) 10:00~@サンケイスポーツグランド
鬼門の丸紅戦。これを乗り越えれば2連覇も見えてきます!
絶対勝ちましょう!乾杯!サッポロ!!!
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