SAPPORO RED STARS

試合結果 vs 協和エクシオ
≪前の試合


123456 R
協和エクシオ 010010 2
SAPPORO RED STARS 10151x 8
日時2017年12月12日(火)  11時50分 〜 13時30分
種別 渋谷区大会準々決勝
球場二子玉川
試合内容【銛突トリオ、鮮やかな先制攻撃!】
1回裏、球団創設以来初の1番に座ったGM竹内。90キロの巨漢を活かし振り抜いた打球は、グリーン際からのアプローチのごとく、ファーストと一塁線の20センチの間を抜け、見事ライト前に「オン」すると、僅かにバックスピンをかけ止まった。
「狙っていたかって?もちろん。打席に入った瞬間からあのラインが見えていた。」と涼しい顔。来季もGMの右打ちからは目が離せない。
続く2番はレッドスターズの熱男こと桑原。第2子が産まれたばかりとあり、ファーム(静岡)での調整が続いていたが、「あっち(静岡)ではかなり振り込んで来た。PDCAも書き終えたし、後は試合に集中するだけ。」の言葉通り、甘く入ったストレートをライト前へ。初回ノーアウト1塁ながら、茂木監督の「打て」のサインに最高の形で応えた。桑原は2回にもレフト前ヒットを放ち、この日2安打。打率を.385まで上げチーム3位に躍り出た。
1死後、迎えるは渋谷区大会は4番を任されている萬谷。「銛仲間が作ってくれたチャンス。どんな形でも返したいと思った。(三塁を回る)GMの足が心配だったけど、よく走ってくれた。」と振り返る打席は、追い込まれてからのスライダーをレフト前に先制タイムリー。3回にはファーストへの内野安打、4回には2.3塁から走者一掃のタイムリースリーベースで3安打2打点。2盗塁も決め、34歳にして野球が上達している。

【権藤、守備で躍動】
この日も権藤が相手チームのまさに大きな壁となった。
ライトで先発した権藤は3回、大きく頭上を越える打球を一目散に背走。素早く打球を拾うとすぐさまカットまで返球し、ランナーを3塁に進めないファインプレー。
圧巻は4回から入ったセカンドでの守備だ。早速飛んで来たゴロを軽快に捌くと、続くセカンド後方の難しいフライを難なくキャッチ。ライトの尾田キャプテンを声で制するなど、連携プレーにも磨きがかかってきた。続く5回も2つのゴロ、最終回はフライを1つ。この日チームトータル18個のアウトのうち、6個を権藤が捌く躍動ぶりだ。「本当はセカンドだけを守りたい。でも外野の経験がフライなどには活きている。この動きをバスケにも活かして行きたい。」と、どこまでも貪欲だ。

【茂木監督、尾田キャプテン、最年長森山、最終戦で存在感】
今季は打撃不振からチーム運営に重点を置き、途中出場の多いキャプテン尾田。この日も終盤4回に代打での登場となった。ベンチからの期待を一身に受けた1ストライク2ボールからの4球目、相手投手の渾身のストレートはややすっぽ抜け、尾田キャプテンの右ひじに当たったかに見えた。が、相手バッテリーはバットのグリップではと猛抗議。ここで尾田は往年の達川(元広島カープ)を思わせる行動に。アンダーシャツを捲り上げると、当たった箇所が赤くなっていると猛アピール。このアピールが認められ久々の出塁を果たす。次打者へのワイルドピッチの隙に2塁へ好走塁をみせた尾田は、「今年は1年間茂木監督を支える事に必死で、打ち方を忘れてしまった。でも、打てない時は当たったり走ったり野次ったり、貢献の仕方は沢山ある。水井にも見習って欲しい。」と一年を振り返った。やはりこのチームにはまだまだ尾田キャプテンの存在が必要だ。
監督の茂木は先日入籍を公表したばかり。だが、実はかなり前に入籍していた事を知ったメンバーの一部からは不信任の声が上がっているとかいないとか。プレーで信頼を取り戻したい所だが、この日も2打席目まではいい所なく凡退。しかし迎えた最終打席、粘りに粘った7球目を捉えた打球は左中間を真っ二つ!打った本人も驚いたのか、一塁ベースを回ったところで一回転の大コケをみせるも、すぐさま立ち上がり余裕のスタンディングダブル。やはり最後の最後は締める男。この一打でメンバー全員の信頼を取り戻し、来季も監督続投が濃厚だ。
チーム最年長の森山は気温10度のこの日も半袖。4回の初打席では振り逃げで出塁すると、5回には技ありのライト前ヒット。すかさず今季3個目となる2盗を決め健脚ぶりをアピールした。「半袖はいつものこと。(寒いなんて言ってる)最近の若もんは熱さが足らんばい。」と、来年はチームの熱男を桑原と争う姿勢だ。

【新三遊間コンビ、黒田、富山がチームを救う】
最後の打者のボテボテのサードゴロを軽快に捌いたのは、前週に先発で好投をみせた富山だった。1年間様々な選手を試すも、肩痛、イップス等で最後まで固定出来なかったサード。しかしこの日の富山は初サードとは思えない動きで2つのゴロを難なく捌くと、持ち前メンバーイジりも、外野からより聞こえやすいとあり舌好調。時折この日欠席の江見もイジるなど存在感を示した。「理論的に考えて、サードは普通に投げればアウトにできる。何でみんなが(サードで)苦労しているのか自分には分からない。(聞かれれば)いつでもコツは教えたい」と、合同自主トレのリーダーにも名乗りを挙げた。
ショート黒田はこの日も攻守で魅せた。初回1・3塁から相手1塁ランナーがスチールすると1.2塁間に挟まれるトリックプレーを仕掛けてくるも、3塁ランナーを牽制しながら確実にアウトに仕留め、萬谷が招いた大ピンチを救った。
打っても4回にダメ押しとなるタイムリーを左中間に放ち、打率を.467まで上げ、.471で首位打者に輝いた伊藤を猛追した。茂木監督も「野球の技術はチーム1。ただ、LINEポコパン(正しくはポコポコ)をやりながらの歩きスマホで2度も足を捻挫するなど、野球に対する姿勢は見直して欲しい。」と人間的な成長を促した。

【水井、極度の不振。オフの肉体改造を誓う】
芙蓉大会1回戦以降、不振を極める水井。クリーンアップで使い続けてくれる茂木監督の期待に応えたい所だが、1打席目は三塁線に強烈なライナーを放つもサードのファインプレーに阻まれヒットならず。2回は2アウト満塁から再び完璧に捉えたライナーを放つも、今度はショート正面に。「夏場に少し遊びすぎた。スイカも食べ過ぎ。足腰がふにゃふにゃで打球が上がらない。冬場に鍛え直して、来期はせめて身長は越えたい。」と打率.172に終わった今期を自虐的に振り返り、オフの肉体改造を誓った。

【小池、チームプレーに覚醒か!?】
「この1年で1番成長したのは、小池。」と尾田キャプテンは目を細める。この日ヒットこそ出なかったものの、初回のセカンドフライを難なく捌き最初のアウトでチームに落ち着きを取り戻すと、4回にベンチに下がって以降は、ベースコーチ、ボールボーイ、キャプテンイジりなど、献身的な動きをみせ、チームプレーに覚醒の予感だ。小池本人も「去年はルーキーズを読んでも何も感じなかった。でも今なら分かる。One for all, all for one.」と初めて湧き上がる感情に来季への手応えを感じていた。

【勝利の女神、マネージャー砂賀、久保田、西島&社内最強アスリート小野澤】
前週のマネージャー0人の男臭いベンチから一転、この日は黄色い歓声に包まれた。試合前「もえみちゃんにはいい所しか見せたくない。」と意気込み先制のホームを踏んだGM竹内。足が絡まりながらもホームまで辿り着けたのは、砂賀の存在あってこそだろう。久保田はスコアの付け方を習いながらの観戦。根が真面目な性格から、球数まできっちり数える名スコアラーぶりを発揮し、来季のベンチには欠かせない戦力となりそうだ。最後までベンチを明るくしたのは西島。得点しベンチに帰ってくる選手全員とハイタッチしながら、日頃のお酒と疲労で試合終盤にはヘトヘトになっているレッドスターズメンバーを癒していた。
水泳インターハイチャンピオンの小野澤はアスリートの目でこの試合を眺めた。「詰めが甘いところはあるが、楽しくプレーしているのはいい所。まだまだ成長出来ると思う。メンバーにアドバイス?それはまたの機会に。」と来季はマネージャーか、はたまたトレーニングコーチ就任か、その動向に注目が集まる。

これで今季は全日程終了。渋谷区大会準決勝は来年3月11日9時半から(勝てば同日に決勝戦ダブルヘッダー)に持ち越しとなった。

来年の始動は1月のボーリング大会からが濃厚。
一冬越えてまた一回り大きくなり、まずは渋谷区制覇、そして芙蓉大会優勝奪還を目指す。

 
打者成績 凡例...
打順守備選手名12345















1人事部 竹内 右安●遊失三失●二ゴo4 4 1 2
2東京中央 桑原 右安左安2 2 2
2森山 振逃●右安①s2 2 1 1 1 1
3副社長 水井 三直遊直三失●s三振4 4 1 1
4ビール&RTD事業部 萬谷 中安①一内●ss中三②●捕飛4 4 3 2 3 2
5東京東支社 黒田 四球左飛中安①3 2 1 1
6小池 二飛三振2 2
6尾田 死球1
7東京中央支社 福井
7SCM部 権藤 三振左飛一飛3 3
8流通統括部 富山 二失右安●三振3 3 1 1
9広報部 茂木 三振投ゴo左二●3 3 1 1
合計 31 29 10 8 5 4
投手成績
投手名 投球回数



















ビール&RTD事業部 萬谷 6回0/312263215010220